昨夜は、前回とおなじ温泉にお連れ頂いてすっかり良い気持ちで、大菊様のお宅へお泊まりです。
朝、お手作りの抹茶茶碗でお茶をしました。暮らしのすべてが文化に溢れて、9年お姉さんの大菊様の毎日を垣間見せて頂いて、私の10年後も斯くありたいと思います。M様へ送って頂いて、M様グループお稽古・
木彫りの一刀彫りお雛様が飾られて、見事な作品に感激して、皆様と『豊かさ』についてお話しました。そもそもお茶の考え方には二通りの考えがあります。
『見渡せば 花も紅葉もなかりけり うらの苫やの秋の夕ぐれ』と
『花をのみ 待つらむ人に山里の雪間の草の春を見せばや』の考え方があります。
宗厚は,後者の心意気に感銘を受けて,何時いかなる時にも,志を高く持って,見事な花の命を全うしたいと願っております。
何もない時の昔と違い、お金,物,地位,も名誉も財産とても,誰でもが手に出来る時代がきています。人間が願っていた物質文明は、ほとんど開花したとも云える時代に、
本当の「豊かさ」とは、なんでしょうか?
60を過ぎて,食に関して、あれほど貪り食べていた食欲が,大海原の潮が引く様に、
何事もなかったかのように引いていく様子を感じるにつけても、
今の現実を明らかに認め,等身大の自分に相応しい生き方をして、
総ては感謝から始まり,「粗末にせず,有難いもったいない、」こころから、
食べ物から教えていただいた宗厚の理解は、
生かされて生きる事ではないかと思います。
M様の母上さまが食事に参加下さって、
86歳の沢山のお知恵をお話下さいました。期せずして,今日のテーマである
M教室の「豊かさ」が現実になって,盛り沢山の料理も有難いことながら、
野菜の断ち落とし煮物。二番だしの昆布佃煮。赤貝紐の、白和え。
出しとり後の,削り節プラスの五味ヘルシー。
本来の「粗衣粗食」に,滋味豊かな「会話」こそが,食事の豊かさでしょう。
夕刻,大阪地方は,時ならぬ雪の花が舞い,寒さがひとしお身に凍みましたが、
心豊かな皆様のお蔭で,日本一幸せなお稽古をさせて頂きました。